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疲れ目とのつき合い方

疲れ目を訴える人の原因には様々なものがあります。度の強い眼鏡やコンタクトレンズ、老視、遠視、乱視、斜視、近業作業、ドライアイなど。結膜炎、緑内障といった病気が原因で起こる場合もあります。治りにくい疲れ目の場合は、必ず眼科を受診するようにしましょう。

疲れ目を訴える人の眼鏡やコンタクトレンズを調べると、合っていないものを使っていることが非常に多くあります。一番多いのは過矯正(度数が強すぎる)です。遠くを見たいという欲求から度数の強い眼鏡やコンタクトレンズをしている人に多いパターンです。そのような人の疲れ目は、眼鏡やコンタクトレンズを適切な度数に下げるだけで、疲れ目の症状は消失、あるいは、軽減します。それ以外にも、医師の処方を受けずに眼鏡やコンタクトレンズを作成している人、古い眼鏡をそのまま使い続けている人は要注意です。目が疲れやすい人、近業作業の多い人はやや弱めの度数の眼鏡やコンタクトレンズを使用するようにしましょう。また眼鏡やコンタクトレンズを作成するときは、必ず眼科医の処方を受け、定期検査を受けるようにしましょう。

全身の疲労、寝不足が原因で目が疲れている人は、まず十分に睡眠をとり、体調を整えましょう。全身の疲労、寝不足では目の調節力が衰え、目の乾きが悪化します。過度の飲酒も同様です。睡眠を十分にとり、体調を整えることにより、目の調節力が回復し、涙も正常化します。

パソコンを用いたコンピュータ作業や読書をする、などの近業作業で、ものを集中してものを見ていると、まばたきの回数が減り、目の表面が乾き、充血や痛みなどを起こします。また、パソコンなどの近業作業で一定の距離のものを長時間見続けていると、毛様体筋の収縮が継続し、目の疲れ(調節性眼精疲労)の原因となります。目を使う作業を長時間行うときは、1時間に10分程度の休憩時間を設けることが大切です。休憩方法としては目を閉じたり、遠くを見るのも良いでしょう。休憩時間に雑誌を読んでいたのでは、目の休憩にはなりません。また乾燥した部屋、タバコの煙の蔓延した部屋などではドライアイ症状を悪化させ、疲れ目を悪化させますので注意してください。

目を疲れさせないで、OA機器と上手につき合うには、ちょっとした工夫が必要です。ディスプレイ画面はあまり接近させると、目の調節が過度に必要となって疲れ目の原因となるので、ある程度の距離にディスプレイを設置して下さい。画面の高さは目線が水平よりもやや下方向になるようにして下さい。目線を上にすると、それだけ目を大きく開けることとなり、目の表面の乾きを助長させます。作業中は意識的にまばたきを、1時間仕事をしたら10分休むなど休憩時間を設けましょう。OA機器の周りは空気が乾燥しているので、人工涙液タイプの目薬を使用するのもよいでしょう。コンタクトレンズでは目の乾燥がひどくなるので、代わりに眼鏡をかけるというのもよいでしょう。部屋を暗くしすぎると、キーボードが見にくくなり、瞳孔が散大気味になるので、画面がまぶしく感じます。部屋の明かりも十分に確保し作業を行って下さい。

著者プロフィール
糸井素純
道玄坂糸井眼科医院 院長
順天堂大学医学部非常勤講師
日本コンタクトレンズ学会常任理事
専門分野はコンタクトレンズ、角膜疾患(円錐角膜、ドライアイなど)
著書に「あなたは大丈夫?コンタクトレンズ障害」(ビタミン文庫)

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